ジャイロプレス工法は、圧入工法の優位性を確保した圧入機に回転機能を付加した圧入機『ジャイロパイラー』を用いて、施工が完了した杭(完成杭)を反力としながら、杭の頭部を自走して先端リングビット付き鋼管杭を順次回転切削圧入する工法です。
ジャイロプレス工法により、基礎と躯体を一体化した構造部材(先端リングビット付き鋼管杭)を、回転切削圧入して地中に貫入させることで、既存の地下構造物を残置したまま、構造物の再生や機能強化が可能になります。既設構造物を撤去するための仮設土留めなどの工種が減り、周辺環境や地域経済に影響を与えることなく、構造体も理想的な品質で造り上げることができます。
- 対応機種
- F301(Ф600 Ф800)
F401(Ф800 Ф1000 Ф1200)
F501(Ф1200 Ф1500)
ジャイロプレス工法の特徴
- 硬質地盤、コンクリート構造物への施工を実現
従来工法では難しい硬質地盤やコンクリート構造物などの地中障害物への圧入施工が可能です。 - 狭隘地、空頭制限などの厳しい施工条件下での省スペース施工を実現(GRBシステム)
施工システムのコンパクト化により、狭隘地、空頭制限などの厳しい施工条件下での施工に最適です。また、仮設桟橋等も必要としません。 - 環境に配慮した施工を実現(排土抑制施工、自然環境に配慮)
先端リングビットにより、圧入杭の断面だけを回転切削することで、排土量を抑制し、環境に優しい施工を実現しました。また、圧入機には生分解性オイル・グリスを使用し、万一油脂が流出しても自然分解され、生態系への影響を最小限に抑えます。 - 経済的な構造物形式が選定可能
回転切削圧入は杭材に無理な応力をかけず変形や偏心を抑えます。また、杭配列、斜杭併用などが自由に選定でき、経済的な最適構造形式の選定ができます。
鉄筋コンクリートを切削(特許 第4105076号)
鉄筋コンクリート(厚さ80cm、σck=24N/mm2、D16@250×3段)を、回転切削圧入により鉄筋を切断して貫通させた状況です。